令和4年度の大会は終了いたしました。
ご参加いただきました皆様、開催をご支援いただきました皆様、ありがとうございました。
演題動画発表計9題のなかから次の3題に対し、さらなる活躍を期待して奨励賞を授与しました。
受賞された皆様、おめでとうございます。
(1)演題名:比較のない世界の魅力
発表者:岡村忠弘さん(NPO法人脳損傷友の会高知青い空)
共同演者:福岡知之さん、津野雅人さん、平谷尚大さん、氏原真澄さん、岡山勝さん、濵口宝大さん、岡村雅美さん、
片岡貴子さん、西森有里さん、片岡保憲さん(いずれも、NPO法人脳損傷友の会高知青い空)
(2)演題名:高次脳機能障害のある方の生きづらさに寄り添う〜相談支援専門員としての関わりを通してみえてきたこと〜
発表者:平谷尚大さん(NPO法人脳損傷友の会高知青い空)
(3)演題名:あるデイサービス施設(リハ特化型)における見えにくい高齢利用者に対する環境改善の取り組み過程とその効果、
今後の課題についての一考察
発表者:吉野由美子さん(視覚障害リハビリテーション協会)
共同演者:舟越智之さん(通所介護施設(歩行訓練特化型デイサービス)エバーウォーク両国店)
第54回高知県リハビリテーション研究大会
「生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり」
11月8日(火)~30日(水) 演題動画発表視聴
11月27日(日)【オンライン開催】
第1部 各演題について掘り下げ議論する
第2部 パネルディスカッション「生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり」
生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり
開催趣旨
地域福祉計画や地域包括ケア、生活困窮者自立支援、母子健康(子育て世代)包括支援、家庭内暴力・虐待、更生保護、ひきこもり支援などにおいて、保健・医療・福祉・教育・就労・司法等の垣根を越える連携、あるいは高齢者・障害者・児童等の各福祉分野相互間の連携が求められるようになっているが、あらためて、その意味を問い直したい。
連携の目的との関係においては、連携の形(体制や関係図式、概念図)だけを作って満足している場合も見られるように、誰のための、何のための連携なのか、実際に機能するのか、あるいは、個別ケースに即してどのように連携すればよいのか、ということを具体的に明らかにする必要がある。
連携の方法との関係においては、「連携」と言いながら、バトンタッチに終わっていないか?自分の病院・施設・事業所・機関では手に負えそうもないから、あとは任せたよ、とバトンタッチしているにすぎない場合であっても、「連携」と称していないだろうか?それは、「連携」という名の下に、押しつけあいをしているに過ぎないバトンリレーであり、寄り添い続けながら相互に分担・協力する伴走型支援とは異なる。
当事者(住民・患者・利用者・要支援者)を中心にして、自己決定に基づく価値ある生き方(単なる欲求充足でもなく、専門職や家族のパターナリズムによる生き方の押しつけでもなく)を実現していくためには、どういう手立てやステップが必要か?専門職には、どういう支援ができるのか?どういう連携をした結果、当事者の生活がどう変わり、地域がどう変わっていったのか、という事例報告を軸に議論を深めたい(試行錯誤していることも含む)。たとえば、認知症高齢者、精神障害者、ひきこもり当事者、家庭内暴力・虐待の被害者・家族、刑余者等の当事者一人ひとりが、それぞれの不安や悩み、苦しさ、生きづらさに直面しながらも、その人らしい生き方を見つけ、取り戻し、やり直しができる環境・関係づくりをどのように進めていけばよいのか?という当事者中心の地域づくりのあり方を探る。
当事者の意思を尊重しながら、住民誰にとっても安心でき、役割を果たし、生きがいが感じられる地域づくりを進めていくためには、専門職だけではなく、当事者や住民自身も、自分たちができること、したいこと、しなければいけないことの意思決定・実行・振り返り・修正のプロセスに主体的に関わっていくことが重要なポイントになるが、そのような当事者・住民主体の地域づくりを進めるための条件についても討議していきたい。
スケジュール
プログラム1 11月8日(火)~11月30日(水)【動画視聴】
演題に関する実践及び研究発表
期間中、参加者が各自視聴。(動画URLは初日にお知らせ)
プログラム2 11月27日(日)10時~15時 【オンライン開催(ZOOM)】
第1部 各演題について掘り下げ議論する
第2部 パネルディスカッション「生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり」
10:00 開会
10:05~12:00 第1部 各演題について掘り下げ議論する。 (プログラム1の演題発表者が3つのカテゴリーに分散出演しディスカッション)
①「障害をもつ人の理解」 10:05~10:40
②「当事者を中心とする地域連携」10:40~11:15
③「在宅生活への支援」 11:15~11:50
④まとめ 11:50~12:00
12:30~14:45 第2部 パネルディスカッション「生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり」
○コーディネーター 田中きよむ(高知県立大学社会福祉学部教授)
○パネラー
・長野敏宏氏(NPO法人ハートinハートなんぐん市場 理事、 公益財団法人正光会 御荘診療所 所長(精神科医)
・濵田知加氏(保健師、障害児の家族)
・公文一也氏(高知県安芸福祉保健所 健康障害課 主幹)
・千頭賢子氏(社会福祉法人高知県社会福祉協議会 地域生活定着支援センター専門職員)
≪地域リハビリテーションとは≫
障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで、一生安全に、その人らしくいきいきとした生活ができるよう、保健 ・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う。(「日本リハビリテーション病院・施設協会」の定義より)
参加申込
大会期間中ですが申込受付しております。
11月25日(金)17時までにお申し込みください。